あんかけスパ

あんかけスパゲッティとは何ぞや?

稲田俊輔著『ミニマル料理』は手持ちの料理本の中でも最も頻繁に開いている本でしょう。
中でもミートソースは目から鱗の楽々簡単レシピ。フライパンで挽肉を焼いて、隣で香味野菜を炒めて赤ワイン入れて煮込んで…なんてやっているのが信じられなくなるぐらいほったらかしでOK。

(レシピでは炊飯器の保温機能を利用してゆっくり加熱するのだけど、私は持っていないので圧力鍋でよきタイミングを見計らって作っている。厳密に重さや加熱時間の指定がある本なので、それに沿えないのはちょいと申し訳ないような気もするがしょうがない)

野菜の量が多くて、挽肉は少なめなのも嬉しいポイント。
クラシックなホテル洋食を再現したというミートソースは野菜の甘みが生きた円い味で、材料こそほとんど同じものの重厚なボロネーゼとはまったく異なる味わい。


で、そのミートソースの活用レシピとして紹介されているのがあんかけスパ。
なんとなく名古屋の食べ物であることは知ってたけど、当然食べたことはない。が、その出自は上記のクラシックミートソースを使ったまかない料理ということらしい。

茹で置きのスパゲッティをラードまたは油で炒め、水でのばして片栗粉でとろみをつけたミートソースを「あん」にしてかけるという料理。たっぷりの黒胡椒が味の肝のようです。

そしてトッピングはポークピカタ!(現在名古屋で提供されているあんかけスパでは簡略化された豚こま入りの卵焼きが主流らしい)

遊び心が出てきて作ってみたけどこれがめっぽう美味しい。なんというかお店の味っぽすぎて、自分で作ったことが信じられない。
麺自体に均一に味を絡めるのではなく、味の濃いソースを適宜合わせて食べるパスタは白ご飯的。これはおすすめ!

作成者: sumi

趣味は料理の本を眺めることです

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