南投世界茶業博覽會

2日目。早朝にロビーで集合して、朝ご飯を買いに向かう。ホテルから歩いて10分程度の場所にある四海豆漿大王、去年台湾に来た際にも行ったことがあるお店。

日本人も少しいたようだけど地元の人たちで大盛況。フレンドリーな女性にどこから来たの?と聞かれたりした。店の人は私たちにオハヨー!と挨拶してくれた。
リクエストされた飯糰と豆漿を買って車の中で食べる。
そう、この日は台北からおよそ3時間はかかる南投県で開催されている茶業博に行くのがメインイベントだったのです。


おにぎりは米の種類は選べず、具材も卵ありか無しかしか選択肢はない。
(人気ナンバーワンは小籠湯包、ツーは焼餅+油條、スリーは鹹豆漿らしい)
かなりしっかり握ってあって具は肉と油條、高菜などは入っておらず甘さが強い。朝からひっくり返りそうなほど満腹になったけど、これから沢山お茶を飲むのでちょうど良かったかも。



さて、茶業博の会場の人の多さと南投の日差しの強さにまず驚かされる。(浴びられるだけ浴びたいと思った)
なんでも政府が力を入れているイベントだそうで、会場の面積も広大でお茶や茶器だけでなく農業(米、きのこ、バナナ、花、トラクター)のエリアなども充実しており、テレビクルーを引き連れた県知事の姿も。

面白い茶壺噴水



美味しいお茶もそうでないお茶も飲みに飲んだ。テントの中にあらゆる出展者のブースが並んでいて、なんとなく良さそうかなーと思ったところで試飲して見ても全然…というようなことも多々あり。(舌にざらつき喉にいがいがが残り、今すぐ真っ当なお茶で口直ししたい!という気分になる)
今年のコンテスト入賞のお茶を集めたエリアなんかもあって、飲んでみたけどこれも後味が引っかかる。こういった賞を受賞すると茶葉の売値が格段に上がるので、より安定した質・生産量のために肥料を使わざるを得ないということは理解できた。

栄えある受賞者たち

紅棗、焦糖、仏手柑など香りの特徴がわかりやすくリストアップされている






そんな中でも幸運なことにいくつか特に印象に残るお茶に出会うことができました。
騒がしいことこの上ない会場の中で、ただその一点だけが完全な静寂に包まれた茶席を作り出す渋いおじさん。私たち一行はそのおじさんにすっかり魅了されてかなりの種類のお茶を淹れてもらったのだけど、それぞれ湯の注ぎ方も出す時間も全く違っていて緩急の使い分けが見事。もうこの人に会えただけで南投に来た甲斐があったと思えるぐらい。勝手知ったる生産者自らに淹れてもらって、茶葉も寛いでいるかのように見えた。

良かったのが口当たりが柔らかでいつまでも余韻が残る本当に優しい白茶と、スモーキーで個性的なかっこよさのある野放紫芽山茶。
単なる試飲とは思えないぐらい良いお茶を飲んだ時の充足感があった。(野放茶が取得できるいくつかの認証の話題が出たのですが、全然知らなかったのでゆくゆくはその辺りも勉強したい)
日月潭でお茶を作りながらご家族で民宿をされているそうです。私たちは行ってみたい、絶対良いところでしょ〜の大合唱。茶席のセンス、見せ方からして間違い無い。



お昼は屋台で各人好きなものを。私は朝いっぱい食べたのと、暑さもあって食欲がなかったのでアイスクリームにしました。とはいえそこは台湾式?クレープのような生地にピーナッツ粉をたっぷり振り、タロ芋アイスをのせてロールしたもの。デフォルトだとここになんと!!!香菜が加わるのですが、入れる?と聞かれたので咄嗟に不要と答えてしまった。(でも、皮に香菜の香りが移ってた… 慣れれば美味しいと思えそうな気もするけど)


山ほどお茶も買って満足したので、暑さと人の多さとお茶の飲み過ぎで少し疲れたのを感じながら、うつらうつらと台北に戻る車に揺られる。

作成者: sumi

趣味は料理の本を眺めることです

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