台北までどきどきの一人旅。人に任せっぱなしの海外旅行に一度行ったきりの私は入国できない夢を二度も見た。
りんごヨーグルトを食べて家を出たのが朝8時前、いつものように空港に向かい、ロイズでパンを買って初めての国際線乗り場へ。思ったよりも売店なんかは少なく、広くてがらんとした印象。
一番乗りぐらいの勢いで搭乗手続きと保安検査を済ませ、搭乗口の側で主人に貸してもらった本(ミラン・クンデラ“冗談”)を読む。党を追われた男の話で、幸いにもとても面白い。

税関に押収された偽ブランド品の展示エリアを見た。税関のキャラクター“カスタム君”は確かに私に刺さるなんとも言えないフォルムだったので記念にスタンプを押したりした。
12:05発 タイガーエアの桃園国際空港行きに搭乗。
席は私の嫌いな窓際。新千歳空港が半円から放射状にターミナルが伸びる形状をしていることを発見。
機内は狭く、隣の乗客が大柄だったこともありあまり寛げずほとんど寝ないで読書。4時間座っているのはかなり辛くて全身が縮こまってこわばる。
機内アナウンスは一応日本語もあったけど平坦なアクセントでほぼ聞き取れず、フライトマップを見たりもできないので一体今どこを飛んでいるのかもさっぱりわからないままひたすら時が過ぎるのを待つ。
乗客のほとんどが台湾人のようでしたが、やっと台北が見えてきたとき皆外を眺めて写真を撮ったりはしゃいでいたのが少し面白かった。
着陸後、ターミナルが埋まっていてしばらく機内で待機させられたこともあって既にくたくただったけど、心を落ち着けてメモ帳に書いたやることリストを一つずつ片付けていく。
eSIMの設定をして、まずは入国。同じ便に乗っている日本人について行けばいいか、と思っていたのだけどほぼ日本人は見当たらず自分でなんとかするしかない。
東京国際フォーラムぐらい広い入国エリアにあらゆる便から降りてきた人々が長い列を成している。大陸人 /マカオ人 /その他のレーンにここであってるのか?と思いながら並んだけれど、パスポートのスキャンと顔・指紋の認証ですんなり入国できた。
預け荷物が流れてくるエリアもたくさんの数字が割り振られていた。同じレーンに幾つかの便名が表示されていたので今から流れてくるのがどの便の荷物なのかよくわからなかったけど、とりあえず私のスーツケースは早々と出てきたので、すかさずピックアップ。
両替を済ませ、ラッキーキャンペーンの抽選に参加し(残念ながらハズレ)、バスのチケットを買う。
桃園国際空港から台北市中心部まではバスまたは電車で1時間程度なのだけど、電車は乗り換えがあるのでもし間違えたりしたら嫌だなあと今回はバスを選択。乗り場のカウンターでGoogleマップを見せたら簡単にチケットを買えた。飛行機と比べてバスの座席は広くてゆっくりできたのは良かったのですが、夕方なので道路がすごく混んでいて、結局1時間半以上かかった。


ホテルは先生おすすめのamba。中山駅そばで、以前泊まったことがあるオークラの近くなので街並みも知っていて安心。
無事チェックインを済ませ、部屋でひと息ついたのが19時半前。手足を思いっきり伸ばして、千歳で買ったのに食べるタイミングを失ってここまで持ってきてしまったロイズのチョコパイの甘さが身体に沁みる〜

入ってすぐの場所に洗面台があるのは最初不思議に感じるけど、飲み物を用意するのも身だしなみを整えるのも一箇所でできるし、部屋がすっきり広く感じられる。十分大きなこの鏡の他に姿見もあるのもありがたい。

コーヒーメーカーの操作は難しくないし、京盛宇(有名らしい)のティーバッグのお茶もちゃんと美味しい。マグカップが可愛い!


ベッドの脇にトイレとシャワールーム。
バスアメニティ類は薑心比心という生姜にフォーカスしたブランドのもので、清涼感のある香り。
ちなみに部屋履きにはスリッパではなく台湾らしいビーチサンダルが用意されています。
バスタブはないのですが、レインシャワーがあるので全然OK。(お風呂に浸かりたくなるかな?と少し心配していたけど、やはり台北の気候ではあまり入浴の必要はないかも)
家に欲しいものの筆頭がレインシャワー。あまりにも気持ちいいので朝も目覚ましがてら浴びた。
交通のアクセスも良く、お部屋のレイアウトも使いやすく洗濯もできるし、清潔で全体的に良いホテルでした。4泊もしたのですっかり馴染んでしまった。私も常宿にしたい。

この日は坪林のレストランで用意してもらったお弁当で夕食。東方美人で炊いたご飯、青菜のにんにく炒め、卵焼き、鶏とカシューナッツの甘酢?ほっとする美味しさ。
移動中は緊張していたので全くお腹は空いていなかったのだけど、やっと安心したところで食事をとると元気が回復してきた。とはいえ一人で外を散歩するには少し遅い時間になってしまったので、隣のコンビニで歯ブラシだけ買って明日に備えて早めに休む。なんという長い一日。