北埔という街を少し散策。古くから客家の人々が暮らした街で、昔の街並みが保存されており史跡の密集度は台湾で最も高いらしい。その特徴は赤レンガ造りと細長く入り組んだ道。台北の人が週末ちょっと観光に出かけるぐらいの距離感だそうで、人出も大きな通りに出ている屋台の数もかなり多く賑わっている。

水方茶院子というお茶屋さんで渋ーい味わいのある日本の茶器や古物を見、ものすごく美味しいと聞いた(あるだけ買い占めてきて欲しいと人に頼まれた、この紅茶専用に育てている茶壷がある等)2019年製茶の望月紅茶を買った後向かいの水井茶堂で一休み。
古い家屋?がそのままお店になっていて、ずいぶん趣がある。でも作りは開放的で親しみやすい雰囲気もあり、天井と窓枠の淡いミントグリーンが可愛らしい。
さっき散々東方美人は飲んだけど折角東方美人の町に来たのだからと水出しの東方美人を注文すると、ざる蕎麦がのってそうなせいろで登場。これはよくわからないけど、ガラスの徳利とお猪口のような器はちょっと目新しい。
東方美人は冷たいのに香りが立って、同じお茶だけど温度が違うだけでかなり新鮮な気持ちに。

周りの卓では伝統的な擂茶の体験をしている人が多かった。洗面器より一回りほど大きい擂鉢に入った大豆、花豆、小豆、えんどう豆、緑豆、ハト麦、白胡麻、あわ、茶葉などをいかにも重そうなすりこぎで滑らかになるまで潰し、そこにお湯を注いで飲むものとのこと。滋養がありそうだ。
