2日目はホテルから車で30分ほど、六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村へ。今年はちょうど5月1日に開館が始まったばかり。
十勝にゆかりのある画家の作品や、六花亭主催の自画像公募展の応募作品を展示した小さな美術館が広大な柏林の中に点在。
2014年に終了した公募展『着てみたい北のTシャツデザイン展』の審査員を務めた安西水丸氏の作品館もある。(安西水丸よりもその公募展の方が気になる…)
名士の邸宅のような洋風建築があるかと思えば茅葺き屋根の日本家屋が現れ、六花亭らしいシンプルでモダンな建物もあり、と建物を見るだけでも十分楽しい。
この施設にあるお食事処がレストラン ポロシリ。

なんとも言い難いこのメニューのラインナップ!

学食のカウンターのような感じでレーンに並んで大皿に盛られたおかずを見つつ注文する方式。広いオープンキッチンになっていて、揚げ物は熱々を用意してもらえる。

朝しっかり食べてそんなに空腹でもなかったので軽く食べる。私は野菜コロッケとティラミス、主人はごぼうサラダとポロシリ。
野菜コロッケってじゃがいもベースで刻んだ野菜が少し入っているのかと思ったら、なんとほぼキャベツ。どうやってタネをまとめたんだろう?
ソースをかけるとお好み焼き感あり。揚げ物だけど軽やか。
ティラミスは大きな大きな陶製のバットに入ったものがどーんとカウンターに置かれていた。そのひんやり滑らかな表面を目にして思わず注文してしまった。
プチデザートみたいな気分で頼んだけどこれが侮れない。マスカルポーネのリッチな甘さが口の中に広がって、十勝で食べる乳製品って最高。
ごぼうサラダはニラが入っためずらしい組み合わせ。先月この組み合わせのピザが喫茶室で提供されていたけど、ニラの香りがあまり好きではないのでスルーしていたのだけど、これは美味しい!
ごぼうの土臭さとニラの個性的な香りが拮抗していて、ほんのり辛みがある百鬼ドレッシングがまとめ役。
あとポロシリ、これは言わずもがな。大きさも異なる数種類の豆にトマトソース、チーズを合わせたグラタン。
ポロシリはアイヌ語で“大きい・山”という意味だそうです。
重厚感あふれる木のお盆といつもの六花亭とは一味違うちょっと渋い器もいい。
こんな気持ちの良い風の吹くテラス席で木々に囲まれて六花亭の美味しいご飯を食べられるなんて、純粋に幸せすぎる。