札幌→新札幌→南千歳→追分→新夕張→占冠→トマム→新得→十勝清水→芽室→帯広
7時58分に乗ったら10時43分に帯広に着く。3時間弱の路程。
前日の睡眠時間が短かったにもかかわらず、深い緑の中に咲く桜や初めて見る雪よけのスノーシェルター、ただ電車が停まるだけの機能を果たすアッサリした駅(というよりは停車場といった趣き)、線路の至近距離で放牧されている牛など見どころ沢山で一睡もしなかったほど楽しい車窓の風景。
道が悪いのか頻繁に揺れるのには多少驚くけど。電車は飛行機みたいに強く揺れたりしないのが長所だと思っていたので。
さて帯広の駅は想像していたよりもはるかに大きくて新しい。
エスタに入るショップを軽く見てまわってから、早めのお昼。
十勝の名物といえば豚丼のようです。
養豚業が盛んな帯広で、豚を鰻丼みたいにして食べたら良いんじゃない?ということで誕生したご当地料理。
旅行に行くにあたって愛読しているブログの帯広旅行記を読み漁ったのだけど、一番のおすすめがぱんちょうだそうでそれに従う。
11時開店で、その少し前にお店の前まで来たらすでに行列ができていた。やはり人気店なんですね。
小さいお店に見えるけど案外縦に細長く、一巡目で入れた。
豚丼を出すお店がどういった店構えならしっくりくるのかはよくわからないけれど、こざっぱりしたお蕎麦屋さんのような明るく清潔感のある雰囲気。
豚丼は松竹梅でお肉の枚数が違うみたい。
ロースとバラ、どちらか選ぶお店も多いらしいけど、ここはロース一択。味噌汁はわかめ、又はなめこ。
炭火焼きの香ばしい豚肉に甘辛のたれ、ほかほかご飯なので美味しいのはまあ間違いないですが、思ったよりもさらに美味しい。
特に印象に残ったのが脂。
人生で初めて豚の脂身を美味しいと思った。甘くてジューシー、口の中でさらっと溶けて消えてまったくしつこさがない。
いつも避けていた部分を美味しいと思えたことが純粋に嬉しかったです。


食後駅前の繁華街を散策。軒並みデパートも撤退したと聞いていたのでかなり寂れた街なのかと思っていたけど、いやいや全然そんなこともなくモダンな六花亭本店に柳月、多種多様な飲食店のみならず東進ハイスクールまである。図書館もかなり立派だし。
が、確かに人はまばら。しかも絶えず流れ続けるやたらと高音質の放送(何かのカードを作ることを促したりする)がその静寂をさらに強調している。藤丸百貨店はもぬけの殻、蝉の抜け殻のようにただ六花亭本店の向かいに佇むのみ。
