和菓子教室でシャトー・ル・レェーヴに行ったので主人に頼まれてカプセルモンスターにも行ってみる。
シャトー・ル・レェーヴ(夢の家とはなかなかロマンチックな名)は一見古めかしい集合住宅なのだけど、中にはあらゆる個せいてきで小さなお店が入っている建物。レコード屋、うどん屋、手芸教室など。
数年前旅行に来た際、箒と詩のお店を訪ねたこともあった。
カプセルモンスターは札幌ではとっても有名なお店で、名前だけは以前から知ってたけど、思った以上に人気なのか。
開店直後に行くと人だかりができていて驚いた。
店内は所狭しと色々な焼き菓子が並べられているのだけど(コリアンダーシードやトンカ豆なんかを使った個性的な組み合わせのものも多く、じっくり悩みたくなる)
人口密度が高すぎて身動きもとれないぐらい。
とりあえず手近にあって美味しそうだったフィナンシェ2種類と、名前だけで選んだアイリッシュとキルシュというケーキを購入。
このかちっとした四角いフォルムは並ぶとさらに可愛いなー。
意外だったのが、これらのお菓子が小麦不使用だということ。
お店側が特にそれを全面に押し出しているわけではないので、帰宅してからネットで情報を見ていて知った。
ケーキの土台はアーモンドプードルでできたもろいスポンジ。米粉のフィヤンティーヌやナッツで食感にアクセント。
上の部分はバタークリーム。何が素晴らしいって、温度帯による口溶けの変化を楽しめること!
ケーキを入れてくれる箱にもその旨が書かれたカードが添えられていて、とても丁寧。
“本や音楽、お気に入りのお飲み物を片手にゆったりとした時間をケーキと共にお楽しみ下さい。”
ひんやりしたバタークリームが口の中で溶ける滑らかさを楽しむのもいいし、常温になってくると香りの一体感が増してそれもいい。
アイリッシュはウィスキーとベイリーズ、キルシュはその名の通りキルシュとフランボワーズの香り。
でも華やかというよりはどちらかというと抑えたような上品なトーンで、なんとなくケーキ屋さんというよりは上等な珈琲屋さんで出しているお菓子のような雰囲気。
お店が作りたいお菓子のイメージが確立されている感じで好印象。