クリームドーナツ

ドーナツの本を借りてきていて、それに基づいてクリーム入りのイーストドーナツを作ってみる。Amazonで絞り袋と口金のセットも買ったことだし。

この本は結構指示が多いというか、細かい。イーストは予備発酵させず、粉類を合わせたボウルに湯煎で温めた卵と牛乳を加えて混ぜる。バターを切り混ぜて、あとは10分ぐらい艶が出るまでこねる。その後一次発酵。
この段階で勝手に冷蔵庫の中でオーバーナイト。生地の保管について特に記載はないけど、別に問題なさそう。

しっかりこねた生地はべたべた手にくっついてきたりすることもなく、成形も比較的楽。7cmセルクルは持ってないので6cmで型抜き。端っこを少し薄めにする、というのがちょっと難しい。結局真ん中と端で大して厚みに差がないようになってしまい、揚げるとまん丸になった。

ドーナツの表と裏の真ん中の白い線(揚げ色がついていない所)が出なかった。あれはうまく発酵した生地は油に浮くからできるらしい。二次発酵の時間がちょっと短かったかな?あの線がドーナツらしくて可愛いんだけどな。

ストウブは油の温度が全然下がらないので160℃ぐらいで生地を入れてしまってもよかったかも。170℃だと一瞬で結構濃い揚げ色がついてびっくりした。

熱々のドーナツの端をキッチンバサミでカット。そこから刃を入れて空洞を作る、なんて本当に出来るのか?と訝っていたけど、案外簡単。というか、中がすかすかふわふわすぎて全く抵抗なく刃を動かせる。
穴に口金を入れてカスタードを絞る。案の定欲張り過ぎる。こういうドーナツは立ててお皿に乗せるべきなのだろうけど、丸すぎて立たないので寝かせたらクリームが出てきちゃった。

ここでカスタードの話。
富澤商店でカスタードパウダーを買っていた。イギリス風にデザートにカスタードソースをかけて食べてみたくて。(ただしこれは水を加えて混ぜるとカスタードクリームになるという代物で、緩く溶いてソースとして使えるのかは不明。多分Bird’sのカスタードパウダーなんかとはまた違うものなのだと思う)
これをちょっと使ってみようかと思って味見のために少量クリームを作ってみたらまあ不味い。大判焼きとか鯛焼きに入っているような、のぺっとしたカスタード”ペースト”という感じの味。バニラ香料がわざとらしくて主人と顔を見合わせて笑ってしまうほど。流石にせっかく作ったドーナツにこれを詰めるのはな…と思い、久々にカスタードクリームを作った。
カスタード作りには結構苦手意識があって、火を入れすぎるのかいつも仕上がりがやけに弾力があって硬くなってしまうのに悩んでいた。しかし今回ハンドミキサーでコシを切るという方法を見かけてやってみたら、なんと!程よいとろみのあるクリームに仕上がってかなり嬉しい。なぜ今まで知らなかったのか。グランマニエで香りづけ。

さて、そんなこんなでできたクリームをたっぷり絞ったさくふわドーナツはすごく美味しかった。単純明快な美味しさ。家でドーナツ作るのは楽しいな。余裕があればディプロマットクリームを作るのも良さそう。カスタード単体でもいいけど、このかるーい生地にはより相性良さげ。
しかし、お店で買えないものに作る価値があると考えるとしたら、どういうドーナツを作ると楽しいんでしょう?PB&J?

作成者: sumi

趣味は料理の本を眺めることです

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA